オートロジェル システムによる治療をはじめました。
2025-03-01
難治性創傷に対するオートロジェル治療
オートロジェルは難治性創傷に対するPRP(platelet rich plasma)療法です。PRP療法とはプロ野球選手が肩に関節注射して治療することで有名ですが、当院整形外科でも関節内注射が行われています。関節内注射によるPRP療法は高度先進医療で自費診療となりますが、難治性創傷に対するPRP療法オートロジェルは保険適応です。
かれこれ20年前なりますが、術後の難治性創傷で悩んでいた時、よくお世話になった皮膚科の先生に相談したところ、難治性創傷に対するPRPシートの有用性を教えてくださり、シートの作り方、使用方法をご指導していただいたことがありました。ですので、難治性創傷に対するPRP療法の有用性は一部ドクターにはかなり以前から知られていました。
今回、1月に保険適応となり、適応症例が数例いることからオートロジェルに取り組むことにしました。すでに別項に述べているように、重症の足壊疽患者様は血行再建後、治癒までの期間開放創に束縛されます。オートロジェルはこの期間短縮のために期待される有力な治療法の一つです。オートロジェルと関節内注入用のPRPとの違いは作成時の血液遠沈分離の回転数に違いがあり、できあがったPRPシートは難治性創傷治療に特化しています。
製造販売はロート製薬になりますが、発案者はEPIFIXのところで触れた創傷ケアセンターの李家先生になります。一昨年、沖縄で開催された日本フットケア学会で李家先生の講演と治験に参加された先生方の発表があり、いずれも注目を集めていました。当院でもオートロジェルに対しては大きな期待をかけて実施し始めています。